商用フォントからWeb構成まで!プロが仕事中にこっそり見てるデザイン参考サイト

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私はデザイナーとして案件を続ける中で、必ずと言っていいほど「何も出てこない瞬間」に遭遇します。
配色もフォントも浮かばず、時間だけが過ぎていく。特に複数案件を抱えていると、同じような構成に偏ってしまうことがよくあります。

そんなとき、以前はPinterestや海外サイトを彷徨っていましたが、日本語フォントや日本企業向けの事例が見つからず、結果的に時間だけが過ぎていくことも多かったです。参考を探す時間が1時間を超えることもあり、「作る時間がなくなる」という悪循環に陥っていました。

そんな私が頼るようになったのが、「SANKOU! font」「Parts」「Slideland」の3つです。これらを見始めてから、制作の初動スピードが明らかに変わりました。

目次

詰まったときはデザインアイディアの“参考の軸”を決める

何を見ても決まらないときは、まず「どの段階で詰まっているか」を分けて考えるようにしています。
例えばフォントで迷っているなら「SANKOU! font」、レイアウト構成なら「Parts.」、プレゼン資料なら「Slideland」。
この3サイトを基準に参照するだけで、頭の整理が早く進みます。

「SANKOU! font」では、商用可能かどうかを一目で確認でき、テイストや用途別に分類されています。
仕事柄クライアントワークでは著作権確認が欠かせないため、この情報設計の分かりやすさが非常に助かります。

「Parts.」は、Webサイトを「パーツごと」に整理している点が特徴です。メインビジュアル・CTA・フッターなど、実際のWeb構成単位で探せるため、ワイヤーを引く前の段階でも使いやすいです。

「Slideland」は、プレゼン資料専用のデザイン事例サイト。余白の取り方や図解の構成が見やすく、営業資料のデザインにも活用できます。

3つのサイトを目的別に切り替えるだけで、リサーチの迷走がなくなりました。

参考を整理すれば、判断スピードが上がる

それ以来、私は制作前に「今の詰まりはどの領域か」を判断してから参考を見るようになりました。フォント、構成、資料──どれに詰まっているかを特定して参照先を選ぶと、最短で解決できるようになります。

特に「SANKOU! font」で新しい日本語フォントを探すと、サイト全体の印象が一気に引き締まり、「Parts.」でヘッダー事例を確認すれば、レイアウトが整い、視線誘導も安定します。「Slideland」で構成を見直すと、クライアント向け資料が視覚的に整理され、伝わりやすくなります。

これを続けてからは、提案段階での迷いも減りました。リファレンスを“探す”のではなく、“選ぶ”だけの状態にできたのが大きいです。

この3サイトが信頼される理由:情報の構成にムダがない

これらのサイトが役立つ理由は、デザインを「構造」で見せている点にあります。

SANKOU! fontは、フォント名だけでなく利用条件・価格・配布元まで一目で比較できる構造設計です。フォントを探すときの「どれが安全か」「どんな印象を与えるか」という判断軸を、サイト設計の中に自然に埋め込んでいます。


Parts.は、Webデザインをパーツ単位で切り出すことで、全体を俯瞰せずとも具体的に学べるようになっています。CTAのボタン配置や余白の取り方など、学ぶべき単位が明確です。


Slidelandはスライドデザインを「目的別」「構成別」に分けて提示しています。たとえば“提案型”“説明型”“比較型”といった分類で探せるため、資料制作の効率が上がります。

私はこれらを使ううちに、参考を見る時間が減り、デザイン検討の時間を増やせるようになりました。

ただし、探すだけに時間を使うと逆効果になります

一方で、これらのサイトに頼りすぎると、逆に制作スピードが落ちることがあります。私も最初は「もっと良い事例があるかも」と探し続けてしまい、気づけば2時間経っていたことがありました。

参考を見る目的は「決めるため」ではなく「方向を固めるため」です。何を探すのかを決めずに閲覧すると、情報が多すぎて判断力が鈍ります。

だからサイトを開く前に「何のために参考を探すのか」を明確にすることが大切です。

フォントなら印象・視認性・商用利用条件の3点、構成なら目的・導線・視点の3点、スライドなら読み手・情報量・目的の3点。私はこの基準をメモしてから見るようにして、迷走を防げるようになりました。

3サイトを使い分けて、迷いの時間を減らせました

私自身、3サイトを日常的に使うようになってから制作スピードが明確に変わりました。
SANKOU! fontでフォント候補を3つに絞り、Parts.で見た構成を基にレイアウトを組み、最後にSlidelandでプレゼン用に整理。この流れが定着してから、1案件あたりのリサーチ時間が半分以下になりました。

以前は「どのフォントが安全かわからない」「参考が見つからない」と悩んでいましたが、今ではブックマークだけで即座に確認できます。

納期が厳しい案件でも、最初の1時間で全体の方向を決められるようになったのはこの習慣のおかげです。制作に詰まる頻度も減り、結果的にクライアントへの提案数も増えました。

デザインに迷ったときは、参考の軸を決めて探しましょう

デザイナーとして制作が止まるときは、闇雲に探すより“軸を決めて探す”ことが大切です。

フォントなら「SANKOU! font」、Web構成なら「Parts.」、スライドなら「Slideland」。どの段階で詰まっているかを判断してから参照すれば、作業が滞りません。

私はこの方法を続けることで、迷いの時間を減らし、判断スピードを上げられました。案件に追われていても、参考を探す時間を最小化すれば、制作に集中できます。デザインで立ち止まったときは、この3サイトを活用してみてください。

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この記事を書いた人

都内在住のマルチクリエイター、読書愛好家。イラストを描きながら、Adobe・生成AIに目覚める。速読をマスターし、年間3600冊読書読む。

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