株を一社ずつ分析していた頃、私は「情報が多すぎて何を信じればいいのか分からない」と感じていました。『成長投資枠』や『つみたて投資枠』の制度は知っていても、どれが最適なのか判断に迷う人も多いと思います。そんなとき、偶然見つけたのが「楽天証券ETFカンファレンス2025」でした。
このイベントは、2025年11月1日(土)に赤坂インターシティコンファレンスで開催され、オンライン配信も併用。参加費は無料、事前登録制で誰でも参加可能でした。
会場では、ETF(上場投資信託)の基礎から応用、最新トレンドまでを体系的に学べる構成になっており、初心者でも「今すぐ実践できる知識」を持ち帰ることができます。私はあえて「アーカイブ配信なし」の講演を中心にリアル会場で参加しました。
ETF初心者が迷わないために「楽天証券ETFカンファレンス2025」で学ぶべき理由

投資初心者が最初に戸惑うのは、「ETFって普通の投資信託と何が違うの?」という点だと思います。

引用元:https://kabu.com/kabuyomu/money/564.html
ETFは“投資信託を証券取引所に上場させたもの”で、株と同じように市場でリアルタイムに売買できます。一般の投資信託は、1日1回(基準価額)でしか取引できませんが、ETFは市場価格が常に動くため、タイミングを見て売買できるのが特徴です。
また、米国や欧州のETF市場動向も紹介され、特にドイツETF『Nomura NF German Equity DAX (Hedged) ETF』(2860)の好調な実績が話題に。

また、ゲストの方が「配当金を受け取るとその分の税金が上乗せされてしまう」と話していました。そのうえで、「配当を受け取らずに再投資されるETFを選ぶ方が、税の面でも合理的で、長期的な資産形成に向いている」と説明されていました。
『コア・サテライト戦略』も取り入れる
さらに、講演で取り上げられた「コア・サテライト戦略」も印象的でした。

引用元:https://www.tsukubabank.co.jp/individual/increase/invest/core_satellite.html
コア(安定部分)には日経平均やグローバル指数を6割ほど置き、残り4割をAI・半導体・金などに振り分ける。
講師が「コア・サテライト戦略は、“本業と副業”のように分けて考えるとバランスが取りやすい」と話すと、会場全体に納得の空気が広がりました。
会場参加で得られる3つのメリット
熱量が伝わる「リアルの空気感」
会場に着いてまず感じたのは、人の多さと熱量の高さ。11時の開場直後からすでに行列ができ、13時を過ぎると立ち見が出るほど。周囲には40代・50代の参加者が多く、皆スマートフォンやノートを手にメモを取っていたり、隣の人と感想を交わしたりしていました。
理解が深まる「直接質問できる環境」
会場内には、ETF運用会社のブースが並び、来場者がスタッフ直接に質問できる形式になっていました。
私は実際にブース前で配布されていたパンフレットを手に取り、各ETFの概要や信託報酬率を確認しました。
学びを定着させる「参加特典と体験」

さらにうれしかったのが参加特典です。アンケート回答でもらえる「お買いものパンダ」の傘カバー。マイクロファイバーの裏地で薄いのが嬉しい。

また、来場者限定で先着500名に配られていた東京証券取引所発行の『ETF・ETN名鑑(2025年9月版・全401ページ)』会場で配布されていた『ETF・ETN名鑑(2025年9月版・全401ページ)』。

この冊子は、東京証券取引所が公式に発行しているもので、ETFの情報を網羅的にまとめた“実用書”のような内容。
各ページには
- 銘柄名
- 対象指標
- 計算期間
- 分配金支払基準日
- 管理会社
- 銘柄コード
- 売買単位
- 信託報酬
- 純資産額受益権口数
- NISA制度 成長投資枠の対象有無
- 市場価格(終値)
- 一口あたりの分配金
- 分配金利回り
- 東証マーケットメイク制度の対象有無
- 1売買単位あたりの投資金額
などが細かく記載されています。
この冊子を家に持ち帰ってページをめくっていると、まるで辞典を読むように「ETFごとの特徴」が頭に整理されていく感覚がありました。
加えて、協賛ブースで当たったモイストリーの卓上加湿器も持ち帰り、今ではデスク横で活躍しています。
こうした具体的な資料やグッズがあることで、学びが“その場限りの情報”で終わらず、日常の中で思い出しやすくなります。

「参加して満足」で終わると、参加した意味が半減する
ここで注意すべきは、「イベントに参加しただけ」で終えてしまうこと。
実際、私は以前、セミナー参加後に何も行動せず、結果として知識が定着しませんでした。講演を聞いただけでは、ポートフォリオ改善やETFの比較行動にはつながりません。さらに、成長投資枠やつみたて投資枠の制度を理解しないままETFを選ぶと、税制メリットを逃してしまう可能性もあります。
学んだ内容をその日のうちにノートにまとめ、自分の投資方針(コア6割・サテライト4割など)へ落とし込むことが重要です。
私がETF運用を始めて得た現実的な変化
私自身、楽天証券ETFカンファレンス2025をきっかけに、ETF運用を取り入れました。
イベント後、個別株リサーチに費やしていた時間を減らし、ETFのポートフォリオを追加。結果として、週あたりの分析時間は約1時間短縮されました。
迷ったらまず「ETFイベントでリアルに学ぶ」
株選びに時間を取られているなら、まずETFを理解する場として「楽天証券ETFカンファレンス」に参加してみてください。
オンラインでも学べますが、会場で直接講師や運用会社に質問できる体験は格別です。
ETFを知ることで、「成長投資枠」「つみたて投資枠」をどう活用するかが明確になり、投資の方向性を整理できる。私のように“株探しに疲れていた人”でも、ETFの構造と利点を理解することで、資産形成を無理なく継続できるようになります。





