多忙な毎日の中で、心がざわつく瞬間はありませんか?
常に思考がフル回転し、新しいアイデアが次々と浮かぶ一方で、なぜか拭いきれない生きづらさを感じている方へ。それは、少し前の私自身の姿でもあります。
「ゲシュタルト療法」という言葉は知っていても、難しそうに感じたり、本当に効果があるのかと半信半疑でした。なぜなら、ネットのレビューを読んでも、いまいちピンとこなかったから。信頼できる知人からの紹介がなければ、きっと一歩踏み出すことはなかったです。
このブログでは、ゲシュタルト療法を実際に体験した私が、どんな変化があったのか、正直な気持ちをありのままにお伝えします。
特別なことは何もしていません。ただ、自分自身と向き合っただけです。
もしかしたら、この体験談が、今あなたの心にあるモヤモヤを晴らすきっかけになるかもしれません。
考えることが得意な私が陥った、思考の無限ループ
なぜか人間関係で疲れてしまう、漠然とした不安が消えない…。
私は、仕事やプライベートで常に頭をフル回転させていて、気づかないうちに脳がオーバーヒートしている状態でした。
特に、ロジカル思考や水平思考が得意な人ほど、感情にフタをして「未完了の感情」が溜まりやすいんです。本当はもっと自由に生きたいのに、どうしたらいいかわからない。そんな悩みを抱えている方は、決して少なくないはずです。
そもそも”ゲシュタルト療法”って何? 専門家じゃない私が感じたこと
「ゲシュタルト」は聞き慣れないワードですが、難しいことはありません。私が体験して感じたのは、「今、ここ」の自分に気づくための心のトレーニング、ということです。
ゲシュタルト療法とは、精神分析医 フリッツ・パールズと心理学者 ローラ・パールズらが創始した心理療法。「今、ここ」での「気づき」を重視し、自己の全体性の回復と自己成長を目指します。ゲシュタルト心理学に由来する「ゲシュタルト」は「全体性」「完結」「統合」を意味し、個々の要素ではなく「意味のある一つのまとまった全体像」として世界や自分自身を認識する考え方を基本としています。
過去の出来事を「なぜ?」と分析するのではなく、「あの時、何を感じたんだろう?」と、その時の感情や感覚に焦点を当てていきます。
過去の「未完了の感情」が、私たちの生きづらさを作っているという考え方。この療法は、理論を理解することよりも、実際に体験することに重きを置いています。
このワークは、頭でっかちになりがちな私にこそ、大きな気づきを与えてくれました。
なぜなら、「今、ここ」で起きていることに焦点を当てるワークは、理論で理解するのではなく、実体験を通じて腑に落ちるものだからです。

引用元:https://freegestalt.net/gestalt/basic/unfinished/
ゲシュタルト療法は「臨床心理学」の一分野
ゲシュタルト療法は、単なる自己啓発ワークではありません。
これは、臨床心理学という学問分野に位置づけられる心理療法。心理学には、画像にあるように30以上の分野があると言われていますが、その中でもゲシュタルト療法は「応用心理学」の中の「臨床心理学」に分類され、性格やストレス、心の病について専門的に扱う分野です。
この専門的な背景があるからこそ、安心して取り組むことができるのです。

引用元:https://depart-inc.com/blog/cognitive-psychology/
ゲシュタルト療法で深まる「自己認識の8階層」
私たちが本当に自分らしく生きるためには、「自己認識」を深めていくことが不可欠。ゲシュタルト療法は、まさにこの自己認識を段階的に高めていくプロセスでした。

画像にあるように、自己認識には「自尊心」から始まり「自己表現」に至る8つの階層があります。ゲシュタルト療法の「気づき」は、これらの階層を一つずつ丁寧に見つめ直す手助けをしてくれます。
自己価値観・自己受容・自己理解
- 自己受容:外部の評価や過去の経験に囚われず、今の自分をありのままに受け入れること
- 自己価値観:自己受容を通じて、自分が大切にしている価値に気づき、土台を築くこと
- 自己理解:受容と価値観の確認を通じて、自分の感情や考え方を深く理解すること
自己効力感・自己肯定感

引用元:https://kizuna-global.com/self-acceptance-enable-accepting-others/
- 自己効力感:「自分には可能性がある」という感覚を、自分の内なる声に耳を傾け表現することで育む
- 自己肯定感:「自分には価値がある」という感覚を同じプロセスから得る
- 自覚とのつながり:効力感と肯定感は、承認欲求を満たす上で「自覚」へとつながり、最終的に自己実現を支える大きな土台になる
ゲシュタルト療法の基本「3つの気づきの領域」とNLPの共通点
ゲシュタルト療法では、自分自身の「気づき(awareness)」を深めることを最も重要視します。創始者であるパールズは、この気づきを以下の3つの領域に分けました。驚くことに、これらの考え方はNLPの基本的なアプローチにも通じるところが多いんです。

引用元:https://holistic-com.co.jp/2017/11/07/gestalt_therapy_kiduki/
①身体の気づき(内部領域)
ゲシュタルト療法では、心と身体は切り離せないものと考えます。喉の渇きや肩の凝りといった身体のサインだけでなく、怒りや不安といった感情も、身体のどこかに表れるものです。例えば、緊張するとお腹が痛くなったり、嬉しい時に心が軽くなったりしますよね。この「身体の気づき」は、NLPで言う「アンカーリング」や「身体感覚(kinesthetic)」に非常に近いです。感情と身体の感覚が結びついていることに気づくことで、自分の状態をより深く理解できるようになります。
②現実の世界の気づき(外部領域)
外部領域とは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を通じて捉える現実の世界のこと。私たちは、この五感を使い、他者や環境と「コンタクト(接触)」することで、欲求を満たします。この「五感を使った気づき」は、NLPにおけるVAK(視覚、聴覚、身体感覚)という知覚チャネルの概念と重なります。五感を通して現実をありのままに捉えることで、頭の中の想像や思い込みではなく、事実に基づいて行動できるようになります。
③思考の気づき(中間領域)
中間領域とは、頭の中で起こる思考プロセスのこと。過去を思い出したり、未来を想像したり、様々な知識に基づいて物事を判断したりする領域です。ゲシュタルト療法では、この中間領域に囚われすぎると、現実から離れてしまうと指摘します。相手の行動を「私を睨んでいる」と決めつけてしまうのは、この中間領域での想像が現実とコンタクトしていない状態です。NLPでも、この思考のフィルター(信念や思い込み)を意識し、より建設的な思考パターンに書き換えることを目指します。
この3つの領域全てに意識が向くようになると、自分が「今、ここ」で何をしているのか、何を感じているのか、そして何が起きているのかに気づくようになります。これが、自己への洞察力を高め、変化への第一歩になります。
私が実際に体験したゲシュタルト療法の流れと学び
ゲシュタルト療法のセッションは、話を聞いてもらうだけのカウンセリングとは少し違います。ここでは、私が実際に体験した流れを具体的にご紹介しますね。
実は、ゲシュタルト療法には、主に6つの技法があります。その中で、特に私に大きな気づきを与えてくれたのが「エンプティチェア技法」でした。それぞれの技法に意味がありますが、ここでは私が体験した「エンプティチェア技法」に絞ってお話します。

引用元:https://mentalcare-lab.com/facilitator/#index_id1
セッションの冒頭は、まるでカフェでおしゃべりしているかのように穏やかな時間でした。セラピストさんが、最近の出来事や、その日の気分について軽く問いかけてくれます。緊張をほぐし、安心して話せる雰囲気を作ってくれるので、自然と心が開いていきました。
アイスブレイクの後、セラピストさんは私の話の中から、特に心がざわつくテーマを見つけ出してくれました。私の場合は、「過去に言いたいけど言えなかったこと」がテーマになりました。頭では”解決済み”だと思っていたのですが、話しているうちに胸のあたりが苦しくなっていることに気づきました。
すると、セラピストさんが「その『胸の苦しさ』に焦点を当ててみましょう」と促してくれました。ここでゲシュタルト療法の真骨頂である「今、ここ」の気づきが始まります。
いよいよ「エンプティチェア」の登場です。私の向かいに、誰も座っていない椅子が置かれました。セラピストさんは「その椅子に、話したいと思っている人が座っていると想像してみてください」と静かに言いました。
初めは少し戸惑いましたが、目を閉じると、感情にフタをして悩んでいた頃の自分が目の前にいるような感覚になりました。
そして、その想像上の人に向かって、心の中でずっと伝えたかった言葉を口に出してみました。 そう言葉にするたびに、胸の苦しさが少しずつ和らいでいくのを感じました。
次に、今度は私がその椅子に座り、過去の自分になったつもりで、今の自分からの言葉を受け止めます。 そう言葉にした瞬間、涙が溢れてきました。
ワークが終わると、驚くほど心が軽くなっていました。セラピストさんは「今の自分は、過去の自分にどんな感情を抱きましたか?」と穏やかに問いかけます。
私は「過去の自分を責める気持ちが、感謝と労いの気持ちに変わりました」と答えました。頭の中では解決したつもりだった問題が、心の底から納得できた瞬間でした。
エンプティチェア技法は、誰かに正解を教えてもらうのではなく、自分自身の中にある感情の対立と向き合い、それらを統合する手助けをしてくれるワークでした。
私が受けた、対面個人セラピー先
対面と、ZOOMによるオンラインの個人セラピーがあります。
料金は、1回(約90分):11,000円(消費税込)
公式 ゲシュタルト療法・東京
サイトに書かれているクチコミ

引用元:https://www.gestalt-therapy-tokyo.jp/voice/categories/%E5%80%8B%E4%BA%BA%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%94%E3%83%BC
誰かの助言ではなく「自分」の力で人生を動かす感覚
ゲシュタルト療法の素晴らしいところは、セラピストから「こうしなさい」と指示されるのではなく、自分自身の力で答えを見つけられること。
実は、私は以前から「コーチング」が苦手でした。なぜなら、多くのコーチングは答えを「ティーチング」のように一方的に与えたり、無理にポジティブな答えを求めたりすることが多かったからです。
しかし、こちらのゲシュタルト療法は全く違いました。セラピストは、あなたの感情や感覚を引き出すお手伝いをしてくれるだけ。そうして見つけた答えは、誰かに言われたものではなく、あなた自身のもの。
その過程で、私は自己省察、つまり自分自身と向き合うことの大切さを知り、どんな自分も受け入れる自己受容ができるようになりました。また、コーチングとティーチングの違い、相手に寄り添いながら根本原因を解決すること、そして人の感情処理法など、実体験を通じて深く理解できたんです。

引用元:https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/education/course/psychology/paper/22/113.pdf
信頼できる場所を選ぶ大切さ|私が実際に通ったクリニックをご紹介
ゲシュタルト療法を体験するにあたって、一番悩んだのが「どこで受けるか」でした。
ネット上のクチコミや評判を信じるしかないけれど、どれも決め手に欠けている。そんな時、知人から「うちの娘が通ってすごく改善された」というリアルなクチコミを直接聞き、それが決めてとなり、私が実際に通った世田谷区にある”個人セラピー”に相談してみることにしました。
5-1. 世田谷区にある”個人セラピー”を選んだ理由
私がこのクリニックを選んだ最大の理由は、信頼している知人から「娘が通ってすごく改善された」というリアルなクチコミを直接聞いたことです。ネット上のクチコミは匿名性が高くて半信半疑でしたが、身近な人の体験談は大きな決め手になりました。
実際に通ってみると、セラピストさんが丁寧に話を聞いてくれたこと、無理に答えを急かさない姿勢に、私も安心してセッションを受けることができました。
5-2. 施設の特徴と私が感じたこと
(※この部分にクリニックや施設の詳細な情報、例えば「温かい雰囲気だった」「アクセスが良かった」「オンラインでも対応していた」など、具体的な感想を記載します。これにより、読者がより具体的なイメージを持てます。)
こんな方にはぴったりかもしれません
ゲシュタルト療法は、誰にでも合うわけではありません。特にロジカルな思考が得意な方や、すぐに答えが欲しい方、誰かに正解を教えてほしいと思っている方には、もしかしたら物足りなく感じるかもしれません。一方で、以下のような方には、きっと新しい発見があるはずです。
- 多忙で心身ともに疲弊している方
- 自分自身の力で、生きづらさから抜け出したいと思っている方
- 感情をコントロールするのが苦手だと感じている方
- 漠然とした不安を解消したい方
ゲシュタルト療法に関するSNSのクチコミ
まずは、あなたに合う場所を見つける一歩から
もし、このブログを読んでゲシュタルト療法に興味を持ったなら、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。大切なのは、あなたに合った場所を見つけること。
多くのクリニックやセラピー機関では、初回カウンセリングや体験セッションを設けています。まずは、いくつかの場所を比較し、ご自身の心の声に耳を傾けながら、信頼できるセラピストを見つけてみてください。
Q&A
- ゲシュタルト療法って、具体的にどんなことをするの?
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ゲシュタルト療法は、「今、ここ」の気づきを深める心理療法です。過去や未来ではなく、今の感情や身体感覚に焦点を当てることで、自己理解を深め、未解決の感情を統合します。これにより、より自己らしく生きることを目指します。
- 1回で効果はありますか?何回くらい受ければいいの?
-
私は1回で効果がありました。
- オンラインでも受けられますか?
-
はい、オンラインでも受けることは可能ですが、リアルで受けるほうが体感が違うと思います。
まとめ
多忙で感情にフタをしていた私が、ゲシュタルト療法を通して、本当の自分を取り戻すことができました。それは、決して難しいことではなく、自分自身と丁寧に向き合い、自己受容を深めることでした。この記事が、あなたの心のモヤモヤを晴らすための、小さな一歩になることを願っています。