確定申告のあとで「あれ?もしかして間違えてた?」と気づいたことはありませんか?大丈夫、慌てる必要はありません。今回は、確定申告の修正申告について、やり方から注意点まで分かりやすく解説します。e-Taxを使った簡単な方法も紹介するので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
「えっ、確定申告間違えちゃった!?」修正申告が必要なケースとは
よくある確定申告のミスパターン3選
確定申告、慎重にやったつもりでも、ついミスをしてしまうことってありますよね。
よくあるミスには、収入の記入漏れ、経費の計上ミス、控除の適用漏れなどがあります。
具体的には、副業の収入を忘れていた、領収書の日付を間違えて経費計上してしまった、ふるさと納税の控除を忘れていた…なんてケースがよくあります。
これらのミスは、税額の過少申告や過大申告につながるので要注意。
自分で気づいたり、会社から修正した源泉徴収票をもらったりして「あれ?」と思ったら、修正申告の出番かもしれません。
修正申告はいつまでできる?知っておきたい期限
「ミスに気づいたけど、もう遅いかな…」なんて思っていませんか?
実は、修正申告には比較的余裕のある期限が設定されています。
原則として、当初の申告期限から5年以内であれば修正申告が可能です。
例えば、2024年3月15日が申告期限だった場合、2029年3月15日まで修正申告ができるんです。
でも、早めに対応するのがベスト。
後で説明する延滞税や加算税の問題もあるので、ミスに気づいたらできるだけ早く行動に移しましょう。
「どうすればいいの?」修正申告の具体的な手順を解説
紙で提出?それともオンライン?選べる2つの方法
修正申告の方法は大きく分けて2つあります。1つは従来の紙の申告書を使う方法、もう1つはe-Taxを使ったオンラインでの方法です。紙の場合は、国税庁のウェブサイトから修正申告書をダウンロードするか、最寄りの税務署で入手します。一方、e-Taxを使えば、自宅のパソコンやスマホから24時間いつでも申告できる便利さがあります。特に、当初の申告をe-Taxで行っている場合は、データを引き継いで修正できるので効率的です。
e-Taxを使った修正申告の手順を詳しく紹介
e-Taxでの修正申告、難しそうに思えるかもしれませんが、実はとても簡単です。まず、e-Taxのウェブサイトにアクセスし、マイナンバーカードを使ってログインします。次に「申告・申請等」から「修正申告」を選択。ここで、当初申告のデータを呼び出し、修正が必要な項目を入力していきます。入力が終わったら、内容を確認して送信。添付書類が必要な場合は、スキャンしてアップロードすることもできます。最後に、修正申告書等を印刷して保管しておくと安心です。簡単でしょう?これなら、わざわざ税務署に行く必要もないんです。
流れについて
- 確定申告期限内(通常3月15日まで)に誤りに気付いた場合:
「訂正申告」を行います。手順は以下の通りです。
- 新しい確定申告書を作成し、正しい内容を記入します。
- 申告書の余白に赤字で「訂正申告」と明記します。
- 訂正前の確定申告書の提出年月日と申告税額を赤字で記載します。
- 必要な添付書類(控除証明書等)のコピーを用意します。
- 作成した書類を税務署に提出します(窓口または郵送)。
- 確定申告期限後に誤りに気付いた場合:
- 納めすぎた税金の還付を求める場合は「更正の請求」を行います。
- 納付すべき税金が不足している場合は「修正申告」を行います。
これらの手続きは国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で行うことができます。
「修正申告って怖くない?」気になる延滞税と加算税のこと
延滞税はいつからかかる?計算方法も解説
修正申告で税額が増える場合、延滞税がかかることがあります。
延滞税は、本来の納付期限の翌日から修正申告による納付日までの期間に対して課されます。
例えば、3月15日が申告期限で、6月30日に修正申告をした場合、3月16日から6月30日までの期間が計算の対象になります。
計算方法は少し複雑ですが、基本的には「追加で納付する税額×日数×利率」で算出されます。
2024年の場合、利率は年8.8%(特例基準割合+4%)です。た
だし、早期に修正申告をすれば、軽減措置が適用される場合もあるので、できるだけ早く対応するのがおすすめです。
加算税って何?かからないケースもある?
加算税は、税金の申告漏れや納付遅れに対するペナルティのようなものです。
修正申告の場合、主に「過少申告加算税」が問題になります。
これは、修正申告による増加税額の10%(場合によっては15%)が課されます。
でも、うれしいことに、かからないケースもあるんです。
例えば、修正申告が調査があったことにより行われたものでない場合や、税務署から指摘される前に自主的に修正申告した場合は、加算税がかからないか、軽減されることがあります。
つまり、ミスに気づいたら、自主的に修正申告をするのが賢明なんですね。
「修正申告のリスクって?」知っておきたい注意点
還付金が減る?増える?修正申告で起こりうる変化
修正申告によって、当初の申告時とは異なる結果になることがあります。
例えば、経費の計上漏れに気づいて修正申告をすると、還付金が増えるかもしれません。
逆に、収入の申告漏れを修正すると、追加の納税が必要になることも。
どちらの場合も、正確な申告をすることが大切です。還付金が減ってしまうのは残念ですが、将来の税務調査でトラブルになるリスクを考えれば、適切に修正するのが賢明です。
また、修正申告で還付金が増える場合は、5年前までさかのぼって請求できるので、古い申告書も見直してみる価値がありますよ。
修正申告をする流れ
2024からはじまる受付番号のメモを添えて郵送するか、現地にいって手渡しをする。
必ず原本を送りましょう。
Q&A
- 修正申告をしないとどうなりますか?
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修正申告をしないと、将来の税務調査で指摘される可能性があります。その場合、加算税が課されるリスクが高まります。また、本来納めるべき税金を納めていない状態が続くことになり、延滞税も増加していきます。正しい申告を行うことは納税者の義務なので、ミスに気づいたら修正申告をすることをおすすめします。
- 修正申告で還付金が増える場合、いつ頃還付されますか?
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修正申告による還付金は、通常、申告書を提出してから1〜2ヶ月程度で還付されます。ただし、内容の確認に時間がかかる場合や、申告時期によっては、さらに時間がかかることもあります。e-Taxを利用すると、還付金の振込日をオンラインで確認できるので便利です。
まとめ
確定申告の修正、思ったより簡単でしたよね。
ポイントをおさらいしましょう。
- ミスに気づいたら、5年以内に修正申告が可能
- e-Taxを使えば、自宅から簡単に修正申告ができる
- 延滞税や加算税が課される可能性があるが、早めの対応で軽減できることも
- 自主的な修正は誠実な納税者としての印象を与える
修正申告、難しそうに思えても、一つ一つ丁寧に対応していけば大丈夫!
この記事を参考に、自信を持って修正申告に取り組んでくださいね。
わからないことがあれば、気軽に税務署や税理士に相談してください。
正しい申告で、すっきりした気分で新しい年度を迎えましょう!