最近、海外旅行のために英単語学習を再開したのですが、ツール選びで少し悩みました。「Anki」と「reminDO」。どちらも優れた暗記アプリだが、多忙な30代・40代のビジネスパーソンにとって、この初期選択は学習効率に大きく影響します。最適な学習環境とは、何が必要なのだろうか。
最終的に私が選択したのは「Anki」でした。reminDOのシンプルさや無料という点は魅力的だったが、冷静に学習目標と外部環境(PEST)を考えると、機能面での不足が無視できなかった。
1. リスニング強化:TOEIC対策の必須機能と機能的優位性
私たちの英単語学習の多くは、TOEICスコアアップや実用的なコミュニケーションに繋げるためのもの。TOEICではリスニングセクションが約5割を占め、企業が30代・40代に求める英語力は700点以上(国際的な業務では800点以上)と高い水準にある。この目標達成には、単語を覚える過程で音声(mp3)を聞き込み、音と意味を結びつけるトレーニングが不可欠となる。
ここで、reminDOは画像のみの対応であり、音声ファイルの挿入に対応するAnkiに機能面で決定的な差がつく。実用性を追求するビジネスパーソンにとって、このマルチメディア対応の汎用性は、コストを上回る価値がある。

2. 学習効果:AnkiのSRSがもたらす科学的タイパ
30代・40代のビジネスパーソンは、タイパ(タイムパフォーマンス)を最優先する。通勤時間や休憩時間といったスキマ時間を最大限に活用する必要がある。このニーズに応えるのが、Ankiの核であるSpaced Repetition System (SRS)(間隔反復システム)だ。

引用元:https://tke1.com/2024/07/22/%E5%AE%BF%E9%A1%8C%EF%BC%88%E5%BE%A9%E7%BF%92%EF%BC%89%E3%81%AE%E9%87%8D%E8%A6%81%E6%80%A7/
これは、心理学における「忘却曲線」に基づいたアルゴリズムで、覚えた直後ではなく、忘れかける絶妙なタイミングで復習を促す方法。
脳科学的に最も効率的な復習頻度をアプリが自動で制御するため、無駄な復習時間を徹底的に削減できる。
reminDOにも復習日の自動調節機能はあるものの、カスタマイズ性やデファクトスタンダードとしての実績はAnkiが圧倒的であり、長期的な学習効果の信頼性が高い。
3. コスト:4,000円は許容範囲内の「確実な投資」
AnkiのiPhone版は4,000円の課金が必要となる(PC/Android版は無料)。これは一時的な出費としては大きく感じるかもしれない。
しかし、30代・40代のビジネスパーソンが自己投資に月間で費やす金額は平均8,000円〜8,500円程度であり、学習効果の高いツールへの一回限りの4,000円の支出は、完全に許容範囲内の「確実な学習効果への投資」として捉えるべきだ。

引用先:https://www.smbc-cf.com/news/data/2023/11/chousa_220317.pdf
reminDOの無料は魅力だが、”リスニング対策”という目標達成に必要な機能が欠けているため、結果的に別の有料教材を探す手間やコストが発生するリスクがある。
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まとめ
結論として、Ankiが優位である。
一時的なコストや操作の手軽さよりも、「音声対応」という機能面の優位性が、TOEIC対策や実用的な英語力向上を目指す30代・40代のニーズに合致しているから。学習の拡張性とタイパを追求するならば、実績と汎用性のあるAnkiを選択するのが、最も合理的な判断と言える。
もしAnkiを使うなら、ごまどうさんの動画を視聴するとパソコン版での使い方がわかりやすいです。